学生時代は進学校に入れてもらったにも関わらず勉強を好きになれず、大学卒業後はアパレル業界へ。
特に英語に興味もなく、まっったく英語を使わないまま20代も後半に差し掛かった頃
「ワタシも英語を話せるようになりたい…!」
とあるキッカケを元に思い立ち、英語の勉強やり直しを始めました。
そして32歳でマルタ島へ7ヶ月の語学留学。帰国後も英語学習を続け、最終的にはフィリピンへ移住し、現在は英語コーチとして英語学習をサポートする仕事をしています。
そんな私ですが、20代後半で英語をやり直した当時から、効率の良い勉強法を知っていたわけではありません。
今振り返ると、
「これはやって良かった!」
と思うこともあれば、
「いや、これは先にやっとけばよかったわ……」
と思うこともたくさんあります。
今回は、ほとんど英語を話せなかった私が30歳前後から実際にやってきた英語学習を、現在英語コーチとして学習者をサポートしている視点も加えて紹介します。
とにかく話せる様になりたい…!
現在は英語コーチとして、第二言語習得の考え方なども取り入れながら受講者さんの英語学習をサポートしています。
が、私自身が英語をやり直した頃の勉強法は、そんな理論にはまったくのっとっていません。笑
何より、
「英語を話せるようになりたい!」
という気持ちが強かったことと、そもそも座学が苦手。
そのため、とにかく「英語を話す機会」を作ろうとしていました。
ただ、今になって振り返ると、Speakingを伸ばしたい人こそ、最初に最低限の英文法と単語という“話すための材料”をInputしておくことが大切だと感じています。
中学英文法と基本単語をやり直す
英語をやり直そうと思った当初、
「中学英文法くらい分かれば英会話できるらしい!」
と聞いてテキストを購入。しかし買ったことに満足し、最初の数ページをやって、そのまま終了…。笑
それでも今英語コーチとして初心者の方を見ていて思うのは、中学レベルの英文法と基本的な単語は、最初にある程度入れておいた方がいいということ。
英語を話す時・聞く時は、頭の中にある単語や文法という「材料(データベース)」を使います。
その材料がほとんどない状態で、
「とにかく英語を話そう!」
としても、言いたいことを作れないし、そもそも聞き取れない。
英文法でおすすめしている教材
現在、初心者の生徒さんにおすすめする英文法のテキストは
『Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル』
イラストがたくさんの
『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』
全部を覚えて使いこなせる様になるまで完璧にするというより、まずは「こういう時には、この文法を使うんだな」くらいの理解を作るだけでOKです!
単語は何度も聞く
単語のオススメ教材はチャンツという音声が独特な『キクタンBasic』
ただ、単語の勉強って、つまらないぃぃ
私は座学が苦手な分、単語帳を開いて覚えたのは大学受験が最後…
単語学習でおすすめなのは、同じ単語を何度も耳に入れること。
『キクタンBasic』なら、アルクの「booco」というアプリで音声を聞いたり、覚えたかのクイズに答えるなどもできるので、移動中やながらの隙間時間にも使えておすすめです。
また、単調に単語と意味を読まれるのではなく、チャンツというリズムに乗って読んでくれるので、眠くなりにくい!
もはや「今日は覚えるぞ〜〜」と気合を毎回入れなくとも、“無”でもいいので、何度も同じ単語に触れるのでもOK。
すると少しずつ、
「あ、これ知ってるぞ」と記憶に定着する様になってきます!
Podcastを歩きながら聞く
私がよくやっていたのが、歩きながら英語を聞くこと。
Native speakerの音をたくさん聞くことは大事なので、今も生徒さんによくおすすめしています。
私のお気に入りは『バイリンガルニュース』。
日本語と英語を交えながら世界のニュースやさまざまなトピックについて話すPodcastで、英語そのものだけでなく内容も面白いので今もよく聞きます。
ただ英語率が結構高いのと速いので、英語をやり直したばかりの初心者には少し難しめかもしれないです。
初心者の生徒さんには、もう少しゆっくりしたものや学習者向けのPodcastをおすすめしますが、ある生徒さんのお気に入りは『世界とつながる|IU-Connectの公式 Podcast』
大切なのは、100%聞き取ろうとせず、とにかくたくさん聴くこと!
英語を話す機会を探しまくる

基礎学習と並行して、私はとにかく英語を話せる場所を探しました。
英会話カフェで英語話者の方と1時間レッスンをしてもらったり、友人が住んでいたインターナショナルシェアハウス繋がりでできた日本語が話せるノルウェーの友人と飲みに行ったり。
そしてマルタ留学を決めたエージェントが、出発まで英会話のグループレッスンを開催していたので、それにも参加していました。
しかし、日本人6人くらい+日本在住で日本語も流暢なカナダ人の先生。
どれもこれも、ほとんど日本語で喋っていた記憶しかない。笑
「とりあえず英語を話せばSpeakingは伸びる!」
と当時の私は信じており、英語を学習し始めるとそう思う方は多いと思います。
けれど圧倒的にInputが足りない中でListeningとSpeakingを行うには限界があるので、ぜひとも「データベース」を先に構築しちゃいましょう。
ただ、外国の方と接すること自体への緊張が少しずつ薄れていったのは、とても良かったと思います。
そして32歳、マルタへ語学留学

英会話レッスンも受けたし、日本でも一応少しは勉強したし
「まぁ簡単な日常会話くらいなら何とかなるやろ〜」
と意気込んでマルタへ向かい、レベルチェックテストでは真ん中くらいのLow-Intermediateクラスに。
しかし授業が始まると……
同じクラス日本人は、全・然っ、授業中に話せない。
一方、同じクラスの南米や中東・北アフリカ出身の学生たちは、どんどん先生に話しかけ、質問にも答える。
「え、この子たちめっちゃ喋れるじゃん。なんで同じクラスなの……⁈」
と思ったことは、今でも忘れられない衝撃。
ところが、その後仲良くなったクラスメイトたちとメッセージをしてみると…
あれ?何言ってるか分からないレベルで文法めちゃくちゃやないか。
そうか。この子たちは完璧な英語だから喋っているんじゃない。間違っていても、とりあえず口に出しているのか!そしてそれは通じてるのか!
「文法を間違えたら恥ずかしい」「発音がおかしかったらどうしよう」「正しい文章を作ってから話さなきゃ」
と考えすぎず、コミュニケーションを取るためには、まず口から何かを出さなければ始まらない。
単語だけでもいい。間違っていてもいい。
まず相手に伝えようとする勇気が必要ということを知ったのが、留学当初の大きな気づきでした。
シャイさを忘れるために飲みに行く

とはいえ私も、日本で30年以上「間違えたら恥ずかしい」と思って生きてきた日本人。
気付いたからといって、翌日から突然ペラペラと「間違ってても大丈夫!」って喋れるわけではありません。
そこで私が取った方法は、
飲みに行く!
仲良くなった学校の友達と飲みに行き、お酒の力を少し借りて、
「この文法合ってるかな?間違ってないかな?」
という気持ちを取っ払って英語を話す。
すると不思議なもので、以下の現象が発生。
夜は英語が喋れる。
翌日学校に行くと(シラフ)、また喋れない。
アレ…?
それでも繰り返しているうちに、少しずつ昼間も英語が口から出るようになりました。
結果として私の場合、英語を話すことへの心理的なハードルを下げるという意味では、この経験がかなり役立ったと後から振り返っても思います。
ただし、現在英語コーチとして「Speakingを伸ばすならお酒を飲みましょう」と指導しているわけではないですが、お酒好きな方にはオススメすることも。笑
今や日本にいてもオンライン英会話やLanguage Exchangeなど、英語を実際に使える場所はたくさんあるので、ぜひお酒が好きな方には試して頂きたい!
映画より15分くらいのYouTubeを何度も見る

英語学習法でよく聞くのが、
「好きな海外ドラマや映画を何度も観る」
という方法。もちろん良い勉強法だと思いますが、何度も見ていると飽きる‼︎
何度見ても飽きない位大好き〜な映画やドラマが見つけられなかった私は、YouTubeをよく使用しました。
特に15分前後の動画なら繰り返しやすく、私はFood系のYoutuber動画など、英語が分からなくても映像を見て楽しめるチャンネルをよく選んでいました。そして自分の好きなアクセントで喋る方のものを。
気に入った動画を何度か観て、英語字幕を表示。
そして、
「こんな風に自分も喋りたいわー」
と思ったフレーズがあったら、話している人になりきって一緒に発音する。言わばオーバーラッピング。
発音だけではなく、イントネーションやリズムまで丸ごと真似するという「imitate=真似する」ことが、語学学習では本当に大切だと感じてます。
30代から英語をやり直すなら
当時の私はかなり行き当たりばったりでありました。
でも、Inputして、実際に使って、言えなかったことをまた学ぶ。その繰り返しで少しずつ「知っている英語」が「使える英語」に変わっていったのだと思います。
今の私が30代で英語をやり直すなら、
① 中学英文法+基本単語をInputする
↓
② Podcastなどで日常的に英語を耳に入れる
↓
③ 基礎ができたらオンライン英会話などでOutput
↓
④ YouTubeなど「自分が楽しめる英語」で継続
↓
⑤ 可能ならリアルに英語を使う環境にも飛び込んでみる
という流れで進めるのが効率的だと考えます。
仕事をしながら学習もするのって本当に大変なので、全部を一気に始める必要はありません。
中学英語のテキストを1冊買って休みの日にでも少し問題解いてみて、
通勤中や歩いてる時に10分だけでも単語を聞いてみて、
少し自信がついてきたらオンライン英会話の無料体験を受けてみる。
長期の目標は大きく、日々の目標は小さなものから。
私自身、20代後半で英語をやり直した頃は、外国の方に話しかけられるだけで頭が真っ白で全く喋れませんでした…!
それでも少しずつ英語を使う経験を増やし、32歳でマルタへ留学。
そしてその経験は、その後のフィリピン移住、国際結婚、そして現在の英語コーチという仕事にもつながりました。
30歳を過ぎてからでも、何歳からでも英語は学び直せる!!
そして何より、「もう遅いかな」と思って何もしないより、今日10分だけでも英語に触れてみる。
それが一番大切なんだとたくさんの生徒さんに出会い、サポートをしながらもつくづく感じます。
私が32歳でマルタ留学に踏み出した経験はこちら
